先日、紹介した「中和地域平和のつどい」の報告です。
8月10日(日)の米倉 斉加年さんの記念講演には約600人の参加者で満席状態!!
戦争資料展示もあわせると1000名を超える参加でした。
私の米倉さんの印象は怖そうで、難しいそうな人かなという感じでしたが、この日を境に変わりました。
終始やさしい口調で、時には力強く、時には寂しく、時には暖かく、魅力いっぱいの俳優さんでした。
米倉さんは、戦時中に一人の弟さんを亡くしておれれます。
栄養失調だそうです。
当時、国からの配給は、ごく少なくいつも腹ペコだった米倉さんは、弟さんのミルクに手を出した事もあったそうです。
いよいよ、福岡も危なくなってきて、疎開しようと田舎の親類に相談しにいった時に
「ここには、食べ物はない」と言われたそうです。
その時のお母さんの顔は、悲しそうで、くやしそうな顔だった。
しかし、その顔は、必死で子どもを救おうとする美しい顔に見えたそうです。
間もなくして、弟さんが栄養失調で亡くなって、遺体を抱きながらお母さんは
「この子は、幸せだった。母やお兄ちゃんに看取られたんだから・・・」
「戦争ではもっとひどい死に方をするんだ」
と言って泣きながら帰られたそうです。
親と子どもの絆を無差別に引き裂く戦争の悲惨さや残酷さが伝わってきました。
今、憲法を変える動きが進む中で、私達大人が子どもを戦争から守らなければならない。
戦争は、命を蝕み、新たな戦争を生むだけ。
明日は、「終戦記念日」です。
戦争をしない日本にしたいものです。傍観者であってはいけない。
憲法前文の朗読をする米倉さん↓↓↓
(冨士さん)