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「バイタルサイン講習会」

7月16日(土)にファルメディコ株式会社 在宅療養支援薬局研究会の

「バイタルサイン講習会」に行ってきました。

講師は狭間 研至先生(かなり有名)

今回初めての参加で緊張していました。
びっくりしたのは、全国津々浦々からの参加者だったことですね。

北は北海道、南は九州といった感じで、この講習会の人気ぶりが伺えました。

某有名大学病院や公立病院の薬剤師も参加していましたね。

5時間の講義&ロールプレイだったので全ては書ききれませんが、一部を紹介。

目からうろこ的な事が多かったという事が特徴的でした。
言い換えれば、薬剤師が出来ることは、薬剤師さえ覚悟を決めて関わりきる事で
職域の幅が広がるという事。

その一つにバイタルサインを学び薬剤師が実践し、フィジカルアセスメントとを行うという事。

ここで従来の薬剤師は、はて??と思う訳です。

何が??

入職当時に先輩薬剤師から

「薬剤師は、患者さんに触ったらあんねんで」の一言を思い出すハズ!!

これは今や、「都市伝説」なんですよ。

現在、医行為でないと例示されてたものは、
・体温測定
・血圧測定
・SPO2測定
・舌下錠、目薬、坐薬
・外用薬の塗布、貼付 など

医師法第17条や薬剤師法第25条の2と取って考えてみても、クリアーできる。

薬剤師が「バイタルとったよ〜」、「ミニドクターになる事」が目的でない。
医薬品の適正使用や医療安全の確保が大切。

実際、在宅医療でバイタルサインを取れたら良かったかもというケースに出くわすことがありました。

例えば、高齢者でぜんそくを罹患していた方患者様で、メプチンエアーが往診ごと(14日毎)に3本出る。

1日10回(20吸入)位は吸入している計算になる。

そこで薬剤師は、考える。

・発作が重篤化していて、使用回数が多くなっているのか?
・そうしたら、メプチンの副作用は出ていない?(動悸や脈拍数の増、手の足の震えなど)
・もしくは、薬が効いていない?
・いや、うまく吸入出来ていない?
・いやいや、薬は出ているけど何処かに隠れている?(ストックされている)
・行くとこ行くとこに置いている?(寝室やトイレやリビングや洗面所など)

などなど考える。

この時に、バイタルサインを確認できていたら、重篤な副作用は防げるはず。

まずは、脈拍数を測る、呼吸音を聴く、心音を聴くなど出来ていれば、色んな疑問が
その場で確認できる。

実際に、呼吸音が悪く、脈拍数も100を超えるような状態であれば、主治医に確認して、指示を仰いだりできる。

または、他剤への変更も出来たはず。

在宅では、こんな事とを考えて取り組めたらいいだろうし、そうする時期が来ている。

この講習会では、バイタルサインは「新しさ」と「連続性」が重要であり、こう言った行為が薬剤師の職能拡大につながり、立ち位置を変える事になる。

この、バイタルサインの取り組みは、薬剤師自身の自己満足に陥ってはならない。

全ては、薬局・薬剤師を信頼して来て下さっている患者様に還元するのだ。

まだまだ、薬剤師がしなくてはならないことが多い。
問題に関わりきる姿勢と体制も必要なのです。

他の薬剤師にも、この講習会を受講させたいと思っています。

その内、聴診器を持った薬剤師が出てくることでしょう。
常に勉強なのです。

う〜ん・・・、あたまがイタイ・・・。(>_<)

(富士さん)

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2011年07月20日 09:36に投稿されたエントリーのページです。

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